CrazyApple of SleepingForest

          コーンスネークの飼育の仕方

  はじめに

   蛇にたいして気持ち悪いとか嫌悪感や毒があるから怖いとゆう印象をもってるひとがほとんどだと思います・・・
  ですが実際に見たり触ったりした人はあまりいないのではないでしょうか?
  毒をもっている蛇は世界中でもほんのわずかですし、臆病な生き物なのでみずから人を襲うなんてことはありません。身を守ることはありますが。

  ハンドリングも容易にでき、さらに飼育下での繁殖も可能なので、様々なカラーバリエーションが作出されています。
  コーンスネークの飼育は他の爬虫類、トカゲやカメなどに比べて楽でお金、スペースがかかりませんので楽で数が飼え繁殖もできます。

       〜・〜・〜・ このHPを通じて蛇とゆう生き物にほんのわずかでも興味を持ってもらえたら幸いです ・〜・〜・〜

   カラーや模様のバリエーションの多さや美しさ、飼育繁殖しやすいこともあり、輸入量、国内繁殖個体も多く
  ナミヘビの中ではコンパニオンアニマルとして人気の高い種類です。
  ペットショップ等で販売されている個体には、CBと呼ばれる人工繁殖個体と、ワイルドと呼ばれる、自然繁殖したものを
  捕獲した個体がありますが、人工繁殖が簡単なことから最近ではCB個体がほとんどで新種も増えています。

  必要な設備や環境

A.飼育ケージ
  個体のサイズに合わせた大きさで、清掃しやすく、通気性のある脱走しにくい物が必要です。    
  市販のプラケースや飼育ゲージでも可能ですが、とぐろを巻いた状態の6倍くらいの床面積があると良いでしょう。

  市販のプラケースを使用する場合は、蓋を壊したり、外したりして脱走する可能性がありますから注意してください、蛇の力は私達が想像するよりも強いです。
  アダルト個体の場合は、60cm×45cm高さ45cm以上が好ましいとされています。
  材質はガラスやアクリルの場合厚さ5mm以上、木材の場合厚さ1.5cm以上、金網等を使用する場合はステンレス製が推奨されていますが、
  突起や金網等で傷を負わないように注意してください。
  複数の個体を飼育する場合は、必ず1匹ずつ飼育ケージに入れてください、
  一緒のケージに入れると餌の取り合いや干渉によるストレスにより健康を害する可能性があります。

B.水入れ
  個体がとぐろを巻いて入れる大きさの物で、倒れにくく清潔に保てる物が必要です。
  ガラス、陶器、ステンレス等の消毒しやすい素材が良いでしょう。

C.床材
  爬虫類専門店で販売されている、爬虫類専用の床材から、新聞紙や水苔、ウッドチップ、犬用ペットシーツ、
  猫用トイレ砂等、いろいろありますから、衛生管理のしやすい物を選ぶと良いでしょう。

D.温度計、湿度計
  温度計は、最高最低温度がわかる物が好ましいです。
  飼育個体の健康維持のため、ケージ内の温度と湿度は把握しておく必要があります。
  アダルト個体は、温度20度〜26度くらい、ベビーの場合は、28度くらいに保つと良いです。
  また、ベビーの場合、湿度は60%〜70%くらいが好ましいです、湿度不足は脱皮不全を起こす可能性があり、
  湿度過剰の場合は皮膚病等の疾患を起こす可能性があります。


E.ヒーターや、クーラー等の温度管理器具
  ヒーターはサーモスタット付きの物か、温度調節可能な物が良いでしょう。

  冬場の寒さ、夏場のクーラー使用時に、適切な温度を保ってやる必要があります。
  温度が20度以下になると、餌を食べても消化できなくなり、死亡する可能性がありますので気をつけてましょう。

  温度が高すぎると、ヘビの健康を害しますので、40度を超えるようならエアコンやクーラー等が必要になります。
  ヒーターを使う場合、ケージ全体が同じ温度にならないよう、ゲージの半分程度の大きさが好ましいです。

F.予備のケース等
  ケージの掃除や消毒の際に、一時的に入れておくことのできるケース等を用意しておきましょう。

G.給餌道具等
  給餌の際にピンセット等が必要です、長さは30cmくらいの物が良いでしょう。
  材質はステンレス等、使用前、使用後に消毒しやすい物が良いです。
  冷凍餌を解凍して与える場合、解凍容器が必要です、衛生上専用の容器を用意しましょう。
  ガラス、陶器、ステンレス等の消毒しやすい物が良いでしょう。


H.消毒薬等

  ケージや水入れ等を清潔に保つために必要になります。
  家庭用の漂白剤も効果がありますが、ヘビに無害な消毒剤等もありますから捜してみてください。
  病院等で使用している消毒薬には、比較的安全な物がありますから相談してみるのも良いでしょう。

I.照明器具
  ヘビは紫外線の必要な生き物ではないと言われてきましたが、紫外線がある方が良いという説が増えてきました、
  照明器具があると、鑑賞もしやすくなり、糞や吐き戻し等の異常にも気が付きやすくなります。
  タイマーを使用し、毎日の照射時間を決めて飼育個体の生活リズムが狂わないようにすること。
  爬虫類用紫外線ライトでなくても照明器具は必要になります、ケージを1日中暗いところや明るいところに置くと、
  ヘビの生活リズムが崩れて健康状態が悪くなる可能性が高いです。 
  照明器具は、火傷防止のためケージの上等、ヘビが直接触れられない場所に置いてください。


J.シェルター等
  神経質な個体には隠れる場所が必要ですが、全ての個体に必ず必要という訳ではありません。  

K.登り木等
  木登りの好きな個体には登り木が必要になります。
  自然木を使用する場合には、念入りに消毒し定期的に消毒が必要です。

A〜Hに記載した物は必ず用意しましょう、飼育個体の健康管理や衛生管理は飼育者の義務です。
I.〜K.に記載した物は、個体の性格や状況に応じて用意してください。


  給餌方法、給水方法

A.餌の与え方
  冷凍餌を使用する場合は38度〜40度くらいのお湯で解凍してから与えます、餌の温度を38度くらいにして、
  ピンセット等を使用して、餌の頭がヘビの方を向くようにして与えます。
  ゆっくりヘビが気が付くようにケージの中に入れます、なかなか気が付かない場合は、そっと身体に触れさせます、
  この時にヘビが驚いて逃げまわるようなら、その日は諦めた方が良いでしょう、翌日以降に試してみるか、
  目に付きやすい所に置いてあげます、すぐに食べない場合もありますから、半日くらい入れておきましょう。
  床材にウッドチップ等を使っている場合は、餌と一緒に床材を飲み込まないように、餌を乗せる小皿が必要です、
  食べない餌を長い間ゲージの中に置いておくと腐敗しますから、翌日には必ず処分してください。
  食欲旺盛な個体は、いきなり飛びついて来ることもありますから、驚いて手を引っ込めたりしないようにしましょう。

  餌と間違えて、手を噛まれるのを予防するために、長めのピンセット等を使うことをお勧めします。
  餌をヘビの目の前で揺すったり動かしたりするのは、逆効果になる可能性が高いのでやまましょう。
  活き餌を与える場合は、ヘビが噛まれて怪我をしないように、気絶させるか殺してから与える方が良いでしょう、
  活き餌は保管や入手しにくい場合がありますから、冷凍餌を与えることをお勧めします。

B.餌のサイズと時期の目安
  ヘビの頭と同じくらいの大きさの物を与えるのが無難です、最初は小さめの餌から与えてください。
  サイズが20cm〜30cmの場合、できるだけ小さなピンクマウスを4日〜5日に1度、1匹与えます。
  飲み込みにくいようでしたら、ピンクマウスの前足をと後ろ足を付け根から切断してから与えましょう。
  サイズが30cm〜40cmの場合、ピンクマウスSサイズを4日〜5日に1度、1匹与えます。
  サイズが40cm〜50cmの場合、ピンクマウスMサイズを4日〜5日に1度、1匹〜2匹与えます。
  上記は目安であって、個体の状態によって消化状態が異なりますから、糞をしているかどうか良く観察し、
  飼育個体に合わせて与える必要があります。
  脱皮前は食べない個体が多いですから、無理に与える必要はありません、脱皮後に与えてください。
  成長に合わせて、餌のサイズを少しずつ大きくしたり、量を増やしていきましょう。

C.解凍時間
  気温や解凍容器、餌のサイズによって解凍時間が変わってきますので、あくまでも目安です。
  室温20度くらいで、ピンクマウスSサイズを解凍する場合38度のお湯で約8分くらい、
  ピンクマウスMサイズは、38度のお湯で約10分くらい、ピンクマウスLサイズは、38度のお湯で約15分くらいです。
  解凍が不十分だと、餌を消化できすに吐き戻したり、未消化の餌が体内で腐敗して死亡の原因にもなります。
  高温で解凍した場合も同様に危険ですので、注意してください。

D.給水方法
  とぐろを巻いてすっぽり入れるくらいの大きさの水入れに、身体が浸かるくらいの水を入れゲージの中に入れて
  置きます、置き場所は常に同じ場所にした方が良いです、しょちゅう位置が変わるとヘビが落ち着きません。
  ヘビは毎日のように水を飲みます、見ている時に飲んでいなくても必ず飲みますから常に清潔に保ちましょう。
  汚れていなくても2〜3日に1度は替えましょう、水道水の場合は人間が飲めるものでしたらそのまま与えても
  大丈夫ですが、カルキ等でそのまま飲めない水道水は、一旦沸騰させ、冷ましてから与える必要があります。
  水浴び中の場合は無理に引っ張り出して替えるのはやめましょう、水浴びが終わってから替えてあげましょう。

  基本的な扱い方

  * 必ず、適切な設備(ケージ、水入れ等)で飼育しましょう、設備は清潔に保ってください。
  * 適切な温度、湿度管理のもとで飼育してください、1日1度は温度、湿度等のチェックをしましょう。
  * ヘビが脱走しないように、常に注意を怠らないでください、小さな隙間から脱走する事ができる生き物です。

   ヘビは私達が考えるよりも賢く、力のある生き物です、プラケースの蓋を外して脱走する場合もあります。
  * 掃除等で、別のケースに移したり、ケージから出して遊ばせる時には、念入りに脱走予防措置をしましょう。

  * 水は常に新鮮なものを与えてください。
  * 餌は個体のサイズや消化具合に合わせて適切に与えてください。
  * ヘビが嫌がる事はしないでください、ストレスから拒食等を起こし死亡する場合があります。
  * 首を掴んではいけません、噛みついたり威嚇する個体の場合は、スネークフック等を使用してください。
  * ベビーや購入して間もない個体、神経質な個体の場合、触るのは必要最低限にしましょう。
  * 人に慣れている個体であっても、あなたの気分や気まぐれで触って遊ぶのはやめましょう。
    ヘビにも生活リズムがあり、寝ている時や、脱皮前後、食後等に触りすぎると健康を損ねる可能性があります。


  掃除等で、どうしても触らなければならない時がありますから、ヘビが触らせてくれるように慣らしておくと良いです
  基本は驚かさないことです、ヘビが落ち着いている状態の時に、上からゆっくりと手を近づけて軽く触れます、
  逃げないようでしたら、下からすくいあげるようにして手の上に乗せます、逃げようとしたらすぐにケージに戻して
  あげましょう、下をチロチロ出しながら指に巻き付いたりするようなら、10分程度遊ばせた後ケージに戻しましょう。
  ヘビは拘束されるのが嫌いな生き物です、掴むよりも、下から支えるようにした方が安定感があり、落ち着くのが早く
  なります、これを根気よく繰り返していくと、触っても嫌がらないようになります。
  注)最初に軽く手で触れた時に逃げようとしたら、無理に掴んではいけません、恐怖感を与えるだけです。  
  ハンドリングという言葉がありますが、あくまでも人に慣れたヘビが妥協して触らせてくれると解釈した方が良いです
  犬猫等のように懐く生き物ではありません。
  慣れた個体であっても、驚いた時等には噛むことがあります、120cmくらいのコーンスネークに噛まれても傷はひどく
  ないです、毒もないので命に関わるような事はありませんが、化膿するようでしたら病院に行きましょう。
  噛まれた時に、驚いたて急いで手を引っ込めると、傷もひどくなりヘビの牙が折れる事がありますから落ち着いて
  対応してください、牙が刺さってないか確認し流水で洗い、しっかり消毒してください。
  噛んだまま離してくれない場合は、テレホンカード等をヘ
ビの顎と噛まれた部分にゆっくり差し込むと離れやすいです。
  餌の入手方法、保管

入手方法
  冷凍ピンクマウス、マウス、雛うずら、ヒヨコ等は、爬虫類専門店や猛禽類を扱っている店等で手に入ります。
  活き餌の場合は入手困難な場合がありますから、できるだけ冷凍した餌を食べるようにした方が良いでしょう。
  できるだけ新鮮な物が良いので、購入する際は多くても1ヶ月以内に食べきれる量にしましょう。

保管について
  1回に使う量か、1匹ずつファスナー付き密封ビニール袋に入れ、購入日(冷凍日)を書いてておくと便利です。
  近くに、冷凍餌を常時扱っている所があれば、給餌の度に購入するという方法もあります。
  できれば餌専用の冷凍庫で保存した方が良いのですが、不可能な場合はできるだけ密封性の高い容器に入れ
  食品用冷凍庫で保存してください。
  ファスナー付き密封ビニール袋を何枚か重ねたり、冷凍使用可能なタッパ等を使うと便利です。


  衛星管理

  * ケージは常に清潔に保ってください、定期的に消毒も必要です。
    糞や、吐き戻した餌等は、速やかに取り除き、悪臭防止のためビニール袋等に入れて捨ててください。
    専用ゴミ箱(蓋付きの物)があると便利です。
  * ケージや、水入れは定期的に消毒してください、目安として、ケージは月に1回くらい、水入れは週に1回くらい。
  * 餌の解凍容器やピンセット等は、使用前、使用後に消毒して保管してください。
  * ヘビや、餌に触る前と後には、殺菌用石鹸等で念入りに手を洗ってください、今のところヘビから人に感染する菌や

   ウィルス等は確認されていませんが、予防のため手洗いは怠らないでください。
  * 消毒方法は、煮沸(熱湯)消毒が簡単ですが、消毒薬や漂白剤を使用した方が効果的です。
    消毒薬や漂白剤等の薬剤をを使用する場合は、薬剤が残らないように念入りに洗い流してください。
    洗えない場合は念入りに拭き取ってください。
    動物病院等で使用している消毒薬で拭き取る必要のない物もありますので、動物病院等で聞いてみてください。

  * 床材や残した餌などを捨てる場合は必ず密封し、悪臭等でまわりに迷惑をかけないように気をつけてください。
  * 水苔を使用する場合は、念のため煮沸消毒してから水洗いし、週に1度くらい交換してください


  個体の性格や嗜好による扱い方

  人にも性格や好みがあるように、ヘビにも性格や嗜好があります。
  同じ両親、同じ条件下で産まれた個体でも、積極的で好奇心旺盛な個体から、臆病な個体まで性格も様々ですから、
  飼育個体の性格や嗜好を知る必要があります。
  あなたの飼育個体の性格を知るためには、よく観察しましょう、昼間は水入れの中や、横等の狭い場所にうずくまり、
  夜になると動き出すような個体は、餌は夜に与える方が良いでしょう。
  ケージに近づくと興味を示し近づいて来るような個体は、空腹時であればいつでも餌を与えても大丈夫でしょう。
  ケージに人が近づいただけで威嚇する個体の場合は、繊細な性格か飼育環境によるストレス、病気等の可能性が
  あります。
  コーンスネークは比較的穏やかな性格の個体が多く、攻撃的な態度を取る場合は怯えている場合が高いですから、
  威嚇する個体には、掃除や水替えの際には、できるだけ脅かさないように気をつけてあげてください。
  人に慣れた個体でも環境の変化等で、神経質になったり怯える可能性もありますから、購入直後は環境に慣れて
  新しいゲージに落ち着くまで、世話は必要最小限にした方が無難です。
  頻繁に覗かれると落ち着かない場合もありますから、ケージから少し離れて観察すると良いでしょう。


  拒食個体と吐き戻し 対処法
   
  拒食する場合は必ず原因がありますから、原因を知る必要があります、拒食する理由で多い物をあげておきます。
  a.飼育環境が適切でない(落ち着く場所がなかったり、広すぎたり、狭すぎたり、温度や湿度等に問題がある)
  b.脱皮前等、タイミングの問題(脱皮前後は神経質になる個体も多いです)
  c.餌が適切でない(餌のサイズや与え方、保存状態、解凍状態、餌の温度、種類等に問題がある)
  d.健康状態の問題(病気や寄生虫等)

  a〜c.に掲載した内容が原因であれば、環境を改善したり、餌を与えるタイミングや与え方、餌を替えることで解決
  できますが、1ヶ月以上食べない場合は、強制給餌が必要になる場合があります。
  強制給餌には、専門的な知識や技術が必要ですから、専門家や医師の指導の下で行ってください。
  d.に記載した健康状態の問題の場合は、病院に連れて行きましょう。

  吐き戻しの場合も拒食と同じように、必ず原因がありますから、原因がわかれば対応方法もわかります。
  吐き戻しの原因として考えられる事は、
  a.与えられた餌が不適切だったり、脱皮前で消化しきれない場合
  b.給餌後に触られ過ぎたり、ストレスによる場合
  c.未消化の餌が体内に残っている場合
  d.消化器や病気、寄生虫等による健康上の問題

  a〜c.に記載したが原因の場合は、餌を与えるタイミングや扱い方に気を配ることで解決できます。
  d.に記載した病的問題は獣医師による治療が必要となりますので、速やかに病院へ連れて行ってください。

  拒食や吐き戻しを繰り返すと、死亡する可能性が高いので、何度も繰り返す場合は病院に連れて行きましょう。

 対処法
  ベビーなどが吐いた際にはかなり衰弱していますので最低10日は餌を抜いてそっとしてやって下さい。
  次に餌を与える際には出来るだけ小さめの餌を与え、温度に気をつけるようにして下さい。
  ベビーの場合続けて2回吐くとかなりの碓率で落ちますから二度めの吐き戻しだけは絶対避ける様にして下さい。
  また、吐き戻しした後に拒食する場合もありますので気おつけて下さい、季節の変わり目などは特に拒食になりやすいです。
  その際はレイアウトを変えてみる、霧吹きなどで湿度をあげてみ、ピンクマウスの頭を潰すなどしてあげてみるなどしたら急に食べるようになったりす場合があります。
  あとこれは最終手段であはありますがアダルトマウスの尻尾を強制給餌すると栄養失調を出来る限り防ぐ事が出来ます。
  尻尾を口に入れる時に毛の生えている方行に気をつけて下さい。毛の方行と逆に入れるとヘビが上手く呑めません。
  差し込む時も全て入れてしまうのでなく、出来れば1/3程度入れて後はコーンが自分で呑んで行く様に癖をつけると次は同じ方法で
  ピンクを自分で呑み込むように癖をつけることになり拒食を終わらせる手助けになります。
  強制給餌をすると癖になり自分で餌さを食べなくなるとゆう人がいますけどそんなことは絶対ありません。自分で餌を食べるための強制給餌なのですから。
  ベビーでもない限りは一、二ヶ月食べなくても大丈夫だと思います。


  ヘビ特有の病気

  ヘビ特有の病気も多く、原因や症状も様々であり、爬虫類医学の進歩により、原因や病名は年々増えていますが、
  ここでは、比較的多いものを記載しておきます。

  *脱皮不全
   温度や湿度等の飼育環境が適切でない場合にも起きますが、ダニなどの外部寄生虫、感染症、内分泌性の病気、
   腫瘍等、様々な原因が考えられます。
   ベビーの場合、脱皮不全は死亡する危険性がありますから、30度くらいのぬるま湯に30分ほど入れて皮をふやかし
   脱皮しやすい状態にしてから水苔等を入れたゲージを使用したり、自力で脱皮できない場合は皮をふやかした後に、
   ゆっくりと古い皮を剥がしてやる必要があります。
   飼育環境の見直しや湿度管理をしていても何度も繰り返す場合は、専門医による治療が必要です。

  *マウスロット(感染症口内炎)
   初期症状は、口腔内に粘土の高い分泌液がみられ、徐々に歯茎や口腔内に充血や膿がみられるようになります、
   重度の場合は口周囲の変形や腫れを伴い死亡しますので、専門医による治療が必要です。

  *皮膚炎感染症による皮膚炎や水疱性の皮膚炎)    
   感染症による皮膚炎の症状は、皮膚が変色したり、ニキビのようなできものができたり、という軽度のものから、
   潰瘍が筋肉にまで及び、肺血症を起こし死亡するケースも多く、原因は不衛生な環境での飼育、低温での飼育、
   栄養不良、外傷やダニ等、様々であり専門医による治療が必要です。
   水疱性の皮膚炎の症状は、皮下に透明な液体がたまり、重度になると透明な液体が白く濁り肺血症を起こし死亡
   するケースも多く、原因はあきらかでなく、専門医による治療が必要です。

  *眼の異常
   脱皮時に眼の部分が残ってしまい白く変色するアイパッチと呼ばれるものから、感染症による眼の周囲の皮膚炎や
   上部気道炎や口内炎に続発するものまで様々であり、感染症の場合は、病原菌を特定するための培養検査等が
   必要になるので、専門医による治療が必要です。
   ポップアイと呼ばれる眼球が飛び出したような症状もあります、給餌や脱皮の際に起きる場合は問題ないようですが
   何日も続いたり、眼球が濁ったりした場合は病院に連れて行ってください、感染症の疑いがあります。

  *呼吸不全や肺炎
   初期症状は、いびきや、シューッという音などですが、重度のになると、口の中の粘液が増えて泡をふくようになる、
   口を開けて呼吸する、喉の腫れ、鎌首をもたげた状態が続く、等の症状が見られます。
   原因はウィルスや不衛生な設備による感染症等、様々であり専門医による治療が必要です。

 *外部寄生虫
  ダニやマダニ等が多く、ヘビが不快感から拒食、皮膚炎や脱皮不全を起こしたり、貧血状態に陥るケースもあり、
  IBDと呼ばれる、ヘビエイズの媒体ともなることから、専門医による駆虫が必要です。
  ワイルド個体や、輸入個体に付着していたダニが、他の個体にも伝染していき全てのヘビが寄生される危険性が高く、
  駆虫には専門知識と時間がかかるため、専門医による指導が必要です。

 *内部寄生虫
  ワイルド個体、人工繁殖個体を問わず様々な内部寄生虫の感染例が多く、死亡率の高い寄生虫も存在するため、
  糞便検査、血液検査などで寄生虫を確認し、駆除することが望ましいです。
  初期症状はわかりにくく潜伏期間が長いため、嘔吐や胃の肥大のため腹部が腫れてくると、かなり進行しており、
  治療は難しくなりますから、食欲不振や、元気がない等の症状がある場合は、早めに検査を受ける方が良いです。

  上記以外にも様々な病気や感染症がありますから、様子がおかしい時には早めに病院へ行きましょう。


  病気や怪我をした場合の処置

  病気の可能性がある場合には、必ず、爬虫類の治療ができる病院に連れて行きましょう。
  速やかに対応しないと、死亡したり、複数飼育の場合は全ての個体に感染する場合もあります。
  怪我については、ゲージから出たがり鼻先をゲージにこすり付けてできる、軽い擦過傷から、落下による骨折、
  尖ったものにより鱗が裂けてしまうものまで様々であり、軽い物であれば幾度か脱皮することによって自然治癒が
  可能ですが、骨折や裂傷の場合は爬虫類の治療ができる病院に連れて行きましょう。

 
 病気や怪我をした時に、病院へ連れて行くのは飼育者の義務ですから、必ず守ってください。
  動物愛護管理法では、病気の際に病院で治療を受けずに、衰弱、死亡させた場合は、1年以下の懲役、または
  50万円以下の罰金が定められています。

  死亡時や脱走時の対応

  死亡時には焼却処理が好ましいです、特に原因不明な場合は、内部寄生虫や菌による可能性もあります。
  最近ではペット霊園も増えてきましたが、予算的に難しい場合は、保健所や、市や区の施設で焼却処理をしてくれる
  所を捜すのも良いでしょう。
  一般ゴミとして捨てるのはやめましょう、あなたと一緒に暮らした【命】だということを忘れないでください。

  脱走時には、できるだけ速やかに捕獲しましょう、脱走予防のため飼育ゲージの置いてある部屋が密室状態であれば
  捕獲用のトラップ(湿らせた水苔等を入れたタッパにヘビが入れる穴を開けたもの)を、数カ所に置いておきましょう。
  ヘビは喉が渇いたら水を求めますので、効果が高いようです。
  物を動かして捜す場合は慎重に行ってください、音や振動に怯えたヘビは安全な場所を求め更にみつけにくい場所に
  隠れてしまう可能性がありますし、動かした物に押しつぶされてしまう危険性もあります。

  ヘビの頭が通れる穴等があると、部屋の外や家の外に出てしまう可能性があります。
  キッチンや洗面所、風呂場の排水溝から逃げてしまうと、非常に面倒なことになりますから、日頃からネット等を使い
  予防しておいた方が良いでしょう。

  家の外に逃げてしまった場合は、警察や保健所に届け、速やかに捕獲しましょう。
  コーンスネークは日本の気候に適応しやすいため、野生化するケースもありますが、長い間飼育下で冷凍餌に慣れた
  個体は、自分で餌を捕獲できませんから死亡する場合も多いです。
  自然の少ない都会などでは、公園や河川敷等で発見されてニュースになる場合もありますから、脱走時には速やかに
  対応してください。


  購入前の事前注意


  A.健康な個体を購入、飼育するために、コーンスネークとはどういう生き物であるのか学習しましょう。
    最近は書籍以外でも、爬虫類専門店や、インターネットで調べることができます、複数人の意見を聞いたり、
    いろいろな本やサイトで調べて情報を集める事が必要です、一人の意見だけで判断してしまうのは危険です。

  B.コーンスネークは適切な環境で飼育すると、20年くらい生きる可能性があります。
    哺乳類に比べると手のかからない生き物ですが、世話をする時間的余裕があるかどうか、設備や餌代、病院代等
    経済的余裕も必要です、ヘビ本体よりも、餌や設備等の方が高価な場合もあります。
    温度や湿度管理が必要ですから、冬の寒さ、夏の暑さに対応できるかどうかも大切です。
    特に夏の暑さからヘビを守るためには、24時間エアコン等で温度管理をしなければならない場合もあります。

  C.家族や同居人の同意を求めましょう
    人によっては「ヘビ」という言葉にさえ拒絶反応を起こす可能性もあります。
    反対された場合には、諦めるか、同意してもらうまで説得を続けるかのどちらかしかありません。

  D.ケージの置き場所を決めましょう。
    最初は小さなケースでも可能ですが、徐々に大きなケージが必要になります、飼育環境が変わると、ヘビに
    ストレスを与えることになりますから、設置場所は風通しの良い直射日光が当たらない場所が良いでしょう、
    冬場の寒さや、夏場の暑さにも対応できるかどうかも大切ですから、慎重に場所選びをしてください。
    
  E.好みの個体で健康な個体を捜すため、できるだけ多くの爬虫類専門店やブリーダーを訪ねてみましょう。
    長い間一緒に暮らすことになりますから、個体選びは慎重に行うべきです。
    初めてヘビを購入するのであれば、アフターフォローのできる相手から購入するべきです、購入後のトラブルを
    回避するためにも、あなたの質問に全て答えてくれる信頼できる相手から購入してください。

  F.購入したい個体が決まったら設備を整えましょう
    A〜Dに記載した内容がクリアできたら、ヘビを連れて帰る前にケージ等の必要な設備を整えましょう。
    購入個体の予約をし、購入日を決めておくと移動時に体内に未消化の餌が残っていたりという危険を防げます。

  G.用意したケージの設置場所が適切であるか、ヒーター等が正常に作動するか確認しましょう。
    温度や湿度のチェックを行い、いつでも迎え入れることができるようにしておきましょう。

  H.餌の準備と保管場所
    爬虫類専門店等で、冷凍したネズミ等を販売していますから、手に入れるのは困難ではありませんが、
    保管場所は、衛生面を考える必要があります、詳しくは、
7●餌の入手方法、保管についてに記載してあります。

   以上の条件がクリアができたら、新しい家族となる個体を迎えに行きましょう。

  購入時の事前注意

  A.個体の種類、名称等
    購入する個体の種類、名称は必ず確認しましょう。
  B.生年月日か輸入年月日と性別、生産地等
必要な設備と飼育環境があれば、長い間一緒に暮らすことになりすから購入時に必ず確認しましょう。
    性別に関してはベビーの場合判断不可能なこともあります。

  C.平均寿命と成長時の最大サイズ及び体重
    どのくらい生きるのか、どのくらい大きくなるのか把握しておきましょう。
    大きくなって飼育困難になり、手放す人や捨てたり逃がしたりする事が多いので必ず確認してください。

  D.飼育環境及び必要な設備や構造
    購入前、どのような環境で暮らして来たのか知っておくと、環境変化によるストレスを最小にできますが、店頭で
    展示に必要な設備と、個人が長期にわたり飼育する場合に必要な設備とは異なる可能性がありますから、
    必要な設備や構造については、必ず聞いてください。
    詳しくは、
●必要な設備にも記載してありますが、販売者の説明も必ず聞いおきましょう。

  E.適切な運動方法及び休養の方法
    犬等のように散歩が必要な生き物ではありませんし、じっとしている時間の長いヘビにも運動スペースが必要です。
    爬虫類専門店やブリーダーでも、様々な意見があり内容の違いが出てくることが多いでしょうから、参考の為に
    聞いておきましょう。

  F.給餌や脱皮のサイクル等
    購入前の給餌や脱皮のサイクルを知っておくと、購入個体の状態や給餌のタイミングが把握しやすくなります。
    
動物取扱業届登録(届け出)業者は、個体の管理記録が義務付けられていますから、必ず確認してください。

  G.適切な給餌、給水方法
    餌や水の与え方は命に関わる重要なことですから必ず聞いておきましょう。
    詳しくはの、
●給餌方法、給水方法にも記載してありますが、販売者の説明も必ず聞いてください。

  H.餌の種類や給餌方法、入手方法と保管方法
    餌は常に入手できなければ飼育困難になります、保管方法も衛生管理のために聞いておきましょう。
    詳しくは、
●餌の入手方法、保管にも記載してありますが、販売者の説明も必ず聞いてください。

  I.遺棄の禁止や当該動物に関わる規定や規約等
   2006年6月1日から施行された、「動物愛護管理法の一部変更」により、飼育動物を捨てると、50万以下の罰金が
   
定められています、適切な餌や水を与えず衰弱や死亡させた場合、病気の際に病院で治療を受けずに衰弱、死亡
   
させた場合は、1年以下の懲役、または50万円以下の罰金が定められています。

  J.かかりつけの獣医等 
    爬虫類を診察、治療できる獣医は少ないです、病気や怪我に備えて聞いておきましょう。

  A〜I.に記載した事項は、動物取扱業届登録(届け出)業者は、購入者に対して説明する義務があります。
  購入者は説明を受けた後、販売者に説明を受けた事を記載した書類に署名する義務があります。

説明を聞き、必要書類に署名をしたら、できるだけ早く帰宅し、用意しておいたケージにそっと移してあげましょう。
移動日は、ヘビも疲れています、新しい環境に慣れるまでそっとしておいてあげましょう。
翌日以降、ヘビが落ち着いているようであれば、餌を与えてみましょう、移動日に合わせて餌抜きしてある場合は、
空腹ですから餌を食べてくれるはずです、詳しくは、
5●給餌方法、給水方法に記載してあります。

  注意事項

購入する場合は、適切な指導、アフターフォローの受けられる専門SHOPか、ブリーダーから購入しましょう。
購入後のトラブル防止や個体の健康維持のため、衝動買いはやめましょう。
もし衝動買いをしてしまった場合は、速やかに飼育に必要な事項について学習し実行してください。
どうしても飼育困難な場合は、爬虫類専門店等や保護センター等に連絡し引き取ってもらいましょう。
動物愛護管理法では、飼育動物を捨てると、50万以下の罰金が定められています。
適切な餌や水を与えず衰弱や死亡させた場合、病気の際に病院で治療を受けずに衰弱、死亡させた場合は、
1年以下の懲役、または50万円以下の罰金が定められています。



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