生態 |
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●コーンスネーク |
地上性のヘビで、乾燥した草地などに棲息し昼間はネズミの穴や樹木の下などに潜み、夜間になると地上に現れる。耕作地や人家の近くでも普通に見られ木にも登る。
餌は哺乳類や鳥類が主の温血食であるが、トカゲやカエルも多少食べ自然下では圧倒的にネズミが主な餌となっている。
約2歳くらいから繁殖が可能で、春に交尾し、1〜2ヶ月で産卵する。
基亜種であるコーンスネークはアメリカ東南部に主に棲息。地域によって幾つかの亜種があるが、その分類については諸説あるらしい。
大きさは自然界では大体80〜120cmほど(雄の方が大きい)。最大で180cmの記録があるらしい。赤系統の派手な模様が特徴。
もっとも、模様や色彩については、品種改良で様々なものがあるので一概には言えない。アメリカではペットスネークとしてきわめてポピュラーなヘビである。ヘビという生き物はただでさえ飼育に手間がかからないのだが、同種はその中でも郡を抜いて飼育が容易で、繁殖も難しくない。その上、養殖・交配により様々な色彩・模様が固定化されているのだから、人気が出ない訳がない。日本でも愛好家が多く、繁殖も盛んに行われている。
日本のヘビで言うと、アオダイショウが同属で近縁。あと、特に近縁というわけではないのだが、同じくナミヘビ科でカリフォルニアキングスネーク(通称カリキン)はやはりペットスネークとして非常に評価が高く、コーンスネークと人気を二分している。
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●特徴 |
胴体は細長く、カラー&パターンのバリエーションが豊富で目(虹彩)はブロッチの色に近い色をしている。
中には、尾を振り、飛び付いて来る個体も居るが、性質は基本的には結構おとなしめで、成長するとあまり臆病でもない。毎年のように、新しい品種が作出されている。餌付いた固体は、飼育が容易で、繁殖とも手軽に出来る。
学名のElapheはギリャ語で『鹿皮』、guttataはラテン語で『斑紋』という意味だそうです。種名の由来として、とうもろこし畑でよく見られるからということと、腹側の鱗の模様がインディアン・コーンと呼ばれる黒い粒の混じったとうもろこしの実に似ていたからという二通りの説があります。
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●性別の見分け方 |
Male ♂
相対的に尾が長く、総排泄孔付近が太くガッシリしている。ブローブを刺すと相当深く入る。
Female ♀
尾は短く総排泄孔付近はほっそりしてブローブを刺すとオスの半分ぐらいしか入らない。
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●サイズの呼び名 |
ハッチリング・・・羽化したばかりの固体。約20cm弱〜約30cmまで個体差はさまざま。
ジュブナイルorベビー・・・生後2、3ヶ月の幼体。
イヤリング・・・生後1年。約70cmぐらい。
ヤングアダルトorセミアダルト・・・1年〜2年目。約100cmぐらい。
アダルト・・・成体。2年目以降の固体で成長は緩やか。繁殖サイズ。
フルアダルト・・・老成。5年目ぐらいの固体で成長はほぼ止まる。
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●冬眠 |
コーンスネークの冬眠は♀なら15℃〜18℃程度、♂でも15℃程度でよい。
ネット上とかで『クーリングは下げるだけ下げないとダメ』とか言っているのを目にした事がありますが、コーンの繁殖に冬眠はいらない、と言っても良い程で、実際冬眠させずに毎年確実に繁殖に成功している人もいます。
温度低下より日照の変化で繁殖行動を誘発すると言った方が正しい様な気がします。一番気をつけるのは冬眠そのものでなく、その前後のケアです。
フルアダルトになるまで冬眠させなくても問題ありませんが、セミアダルトになると幾ら温度を高くしておいても冬になると餌を食べなくなる個体もいます。
そのような場合は無理に温度が高い状態でそのまま置いておいても体力の消耗になるだけですから、無理せず冬眠させる方をお勧めします。
2か月弱冬眠させ、また餌を与え始めると恐ろしい程の勢いで成長する事が多く、冬眠させずに餌を与え続けた個体と大して差がない成長ぶりになる事がほとんどです。
どちらを選択するかは飼育者の自由でしょう。
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●交配 |
交配の際は♂、♀一緒にしますが、餌やりの際はまた分け、餌を食べたらまた一緒にすると良いでしょう。むちゃくちゃなハンドリングをしない限り吐き戻しする事はまずありません。
交配の見極めは冬眠後餌を与え、最初の脱皮を終えた時点で一緒にします。♀が充分な大きさの場合はすぐに交尾、産卵になりますが、やや小さめの♀、痩せている♀の場合2度めの脱皮まで待った方が良い場合もあります。♀の体が餌を食べて2〜3日以上経つのにまだ下腹部が太った様に膨れて来たら♂を一緒にする目安にもなります。
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●嘔吐 拒食 |
ベビーなどが吐いた際にはかなり衰弱していますので最低10日は餌を抜いてそっとしてやって下さい。次に餌を与える際には出来るだけ小さめの餌を与え、温度に気をつけるようにして下さい。
ベビーの場合続けて2回吐くとかなりの碓率で落ちますから二度めの吐き戻しだけは絶対避ける様にして下さい。
また、吐き戻しした後に拒食する場合もありますので気おつけて下さい、季節の変わり目などは特に拒食になりやすいです。その際はレイアウトを変えてみる、霧吹きなどで湿度をあげてみ、ピンクマウスの頭を潰すなどしてあげてみるなどしたら急に食べるようになったりす場合があります。あとこれは最終手段であはありますがアダルトマウスの尻尾を強制給餌すると栄養失調を出来る限り防ぐ事が出来ます。尻尾を口に入れる時に毛の生えている方行に気をつけて下さい。毛の方行と逆に入れるとヘビが上手く呑めません。差し込む時も全て入れてしまうのでなく、出来れば1/3程度入れて後はコーンが自分で呑んで行く様に癖をつけると次は同じ方法でピンクを自分で呑み込むように癖をつけることになり拒食を終わらせる手助けになります。
強制給餌をすると癖になり自分で餌さを食べなくなるとゆう人がいますけどそんなことは絶対ありません。自分で餌を食べるための強制給餌なのですから。
ベビーでもない限りは一、二ヶ月食べなくても大丈夫だと思います。
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●購入時の注意 |
見るからにやせ細っている固体、脱皮が不完全な固体、などは注意が必要。
ダニなどがついていないかよく見る、特に繁殖固体ではなく自然界で捕獲したワイルド個体は注意が必要。
脱皮不全で尻尾の先がとれたりしている固体などがたまにいる。見た目だけの問題。
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